縄文杉ツアー:カテゴリー
ツアー行程
2日目に入りました。寝坊することもなく5時10分に屋久島グリーンホテルを出発。出発の際に、朝と昼のお弁当とミネラルウォーターのペットボトルをリュックに詰めたので結構リュックが重い。今回のツアーはネイティブビジョンというところが主催するエコツアー。荒川登山口からトロッコ軌道を通って縄文杉まで往復する約22kmのコース。所要時間約10時間と言うハードなもの。毎年、リタイアする人や転落する人がいると脅されて出発前はかなりの緊張。(下のコース図は、ガイドブックのタビリエから引用させていただきました。)
いざ出発!
まずはホテルへツアーガイドさんがお迎えに来てくれます。安房のバス駐車場で各ホテルからのツアー客が集合。大型バスに乗り込んで、荒川登山口へ向かいます。登山口までの道は結構細く、大型バスが行き違いをするにはかなり大変。途中何度か行き違いポイントまでバックするシーンも。大型バスで坂道をバックなんて、さぞかし運転手さんは大変だと思う。
荒川登山口へ到着すると、まずはトイレ直行。ここから縄文杉までの間、2箇所しかトイレがない。トイレへは、ツアー客が一斉に押し寄せるため、特に女性のトイレは長蛇の列。ピークだと30分くらいは並ばなくてはいけないのでは。女性の皆様、お疲れ様です。 トイレをすますと、次は腹ごしらえ。何といってもまだ時刻は6時過ぎですからね。普段ならまだ夢の中の時間です。
ホテルで作ってもらった朝食のお弁当です。屋久島のホテルでは、縄文杉や白谷水雲峡など、登山やハイキングなどの観光客が多いので、前日に頼めば朝食を弁当に振り替えたり、昼食の弁当を準備してくれたりする。左の写真はグリーンホテルで作ってもらったものです。なかなか豪華でしょ?普段は、朝こんなに食べれないんですが、ペロリと平らげてしまいました。
トロッコ軌道
さていよいよ縄文杉に逢いに行くための旅が始まりました。片道11kmの行程のうち、8kmはトロッコの軌道上を歩くルートなんですね。レールの間を歩いていくのですが、枕木とじゃりの間に若干の高低差があり、意外と歩きにくいです。前を向いて歩いていると、枕木に躓きそうになるし、かと言って、下ばかり見ているとおもしろくないし酔いそうになってきます^^;
ガイドさんによると歩くコツは、着地の時にかかとから地面に着くようにするといいということです。そうすると躓くこともなくなるということで、さっそく実践してみました。なるほど、快適です。しばらくは写真のような道が延々と続いていきます。
鉄橋と花崗岩
スタートしてすぐのところにある鉄橋です。橋の下は岩場になっていてかなり高いです。高所恐怖症の人にはちょっときついかも。もちろん橋の上で写真を撮るのは厳禁とガイドさんに釘をさされました。転落したら一巻の終わりですからね。^^;お盆のシーズンと言うことで登山客はかなり多かったです。写真のようにぞろぞろと一列になって歩いている光景がいたるところで見れました。
右の写真は、道中にずっと見られる花崗岩の表面をアップにしたものです。説明によると、屋久島は地殻の活動によって盛り上がってできた島だそうで、島全体が大きな岩の固まりなんだそうです。昨日見た千尋の滝やモッチョム岳なんかを見ると岩の島というのはうなずけますね。岩の表面に白い長方形の部分は長石で他の部分より硬く、回りが経年で砂になってもそこだけ残るのだそうです。
愛子杉
トロッコ軌道をひたすら歩くこと数十分、右手の方に愛子杉と名前がつけられた杉が見えてきます。ちなみに、屋久杉というのは、樹齢1,000年を越えたものだけに与えられる名前だそうで、この愛子杉は屋久杉ではないそうです。なぜ愛子杉という名前がついているかというと、愛子岳という山に向かって伸びているからだとか。
ここを通過した時間帯は、あいにく曇っていて愛子岳は眺むことができなかった。右の写真は、途中遭遇した屋久シカ。昨日の夕食のシカ刺しが頭に蘇って心が少々痛む。この屋久シカは、この後の道中や、3日目の白谷水雲峡でも何度となく見かけ、そのうちあまり驚かなくなった。